国道46号沿い、生森一里塚を過ぎると七ツ森公園がある。宮沢賢治の詩にも出てくる七ツ森は、生森、石倉森、鉢森、稗糠森、勘十郎森、見立森、三角森を総称して言う。ポコポコした小さな森の連なりは、なるほど詩や童話が生まれそうな雰囲気がある。ちなみに付近一帯は、東北自然歩道「新奥の細道」にも指定されている。秋の一日、今太陽が沈まんとする頃に生森山へ登った。黄金色の田園と森のコントラストがほどよく、雫石盆地の清朗な眺めが広がる。駒ケ岳が夕日に輝き、川が、湖が光る。雫石の町が一枚の絵葉書におさまった。
岩手県
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